Ryo Yamasaki(@vierjp)です。
「BigQueryでGoogle AnalyticsとGoogle AdSenseのデータを分析する」というセッションについてのメモです。
I/Oではこの時間帯に別のセッションを聞いていたのでこの件について全く認識しておらず、
Google I/O報告会で初めて知ったので早速動画をチェックしてみました。
・Google Analytics and AdSense Data Analysis in BigQuery (セッションページ)
・動画
◯ BigQueryでAdsenseのデータを利用する
そのままではデータセット一覧にAdsenseのデータは表示されていませんが、現時点で既に利用可能になっています。
・使えるテーブル
DailyReport
DailyAdUnitReport
DailyCustomChannelReport
DailyUrlChannelReport
DailyDomainReport
・AdsenseのUIと比べて
・よりフレキシブルに好きな組み合わせや角度、基準で分析できる
・大量データに対して分析できる
・さらに
・一日中更新される
・Adsenseのデータに対するBigQueryからのQuery実行は無料
* 無料ってのはいいですね!
・クエリの例
以下は売上の多いカスタムチャネルの一覧とその売上を取得するクエリです。
select custom_channel_id, custom_channel_name, sum(earnings) AS earnings from [google.com:adsense-reports:Reports.DailyCustomChannelReport] GROUP BY custom_channel_id, custom_channel_name ORDER BY earnings DESC LIMIT 5結果がわかりづらかったのでセッション中でのクエリ例に「custom_channel_name」を追加しています。
Adsenseを利用していてカスタムチャネルを設定しているならこのクエリで自分のAdsenseアカウントの結果を見ることができます。
* カスタムチャネルの命名が変かもしれませんがスルーしてくださいw
・テーブル定義の参照方法
「AdSense BigQuery Integration Guide - AdSense — Google Developers」から
各テーブル名のリンクをクリックしてBigQueryのWebインタフェースに遷移するとデータセットにAdsenseのテーブル定義の一覧が追加されます。
(このURLからアクセスした場合のみ表示されるらしく、再度普通に開いても表示されない)
BigQueryを操作しているのと同じGoogleアカウントに紐付くAdsenseのデータを参照するようです。
◯BigQueryでAnalyticsのデータを利用する
こちらはまだ一般公開されておらず、2013年9月のリリースを目指しているそうです。
・「Google Analytics プレミアム」のユーザーがAnalyticsのデータを「インポート」できるようになる。
こちらはAnsenseのようにリアルタイムではなくデイリーでデータが更新されるそうです。
(そもそもAnalytics自体の更新もリアルタイムではありませんが)
Analyticsのプレミアムアカウントの存在を初めて知ったので調べてみたところ「想定価格 100万円/月」と、
なかなかお高い。。
・利用できるデータはFirstPartyのデータだけで、AdwordsやGeographyと行ったデータは利用できない。
(少なくとも2013年9月時点では)
・申請すれば開発者は事前に使えるかもしれないとのことです。
Google Analytics Premium & BigQuery 申し込みページ
◯セッションで紹介されていたツール Tableau
Tableauというサードパーティ製のWindows用のGUIツールについて紹介していました。
複数のデータを同じ期間(条件)で並べてグラフ化して比較したり関連を見たりするデモでした。
◯まとめ
AdsenseにしてもAnalyticsにしても、BigQueryを使って解析することで自社で持っている別の情報とJoinして分析できる事が魅力的かと思います。
例えばニュースサイトなら
「その日に公開した記事のカテゴリ」と「Adsenseの売上」「Analyticsのアクセス情報」
を結びつけて分析するような事もできるでしょう。
以前に書いた「23.BigQueryの新機能 (2013/03/15)」のBig JOINもこういった分析を手助けしてくれます。
Adsenseのデータはタダで分析できるのが良いですね。
分析した上での広告の最適化はGoogleにとってもメリットがあるからでしょうか。
Analyticsはお高く感じますが、BigDataの重要性が言われている昨今
AnalyticsのデータをBigQueryで自由に集計できる事には
マーケティング目的の分析において十分に見合う価値があるのかもしれません。
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